2009年4月8日水曜日

「喉笛(中国の北京)に喰い付け!」


福沢諭吉は、天皇制を「天皇制は、国民をだますための手段」だと理解していました.

「立君の政治」は、人主が愚民を篭絡するの一欺術」
(天皇制は「バカな国民をだますための一つの詐欺的な手法である」)という人がいるが、「それに対しては、『政治を知らない者がいうことだ』と答えればよい」と教えています.
(1881年「帝室論」福沢諭吉全集第5巻271頁)


国を富まし、強くするためには、台湾・朝鮮の植民地化だけではなく、対中国侵略こそ「本命」であると主張していました.

「支那(しな)と戦(たたかい)に及(およ)ぶこともあらば、・・・真一文字(まいちもじ)に進(すすん)で其(その)喉笛(のどぶえ)に喰付く(くらいつく)こと緊要(きんよう.緊急に必要)・・・北京是(これ)なり」
(1882年「喉笛に喰付け」全集第8巻260ページ)

中国の領土、資源、労働力をすべて奪いとれ、これが1882年に彼が教えたことです.

国を強くするには、命を捨てろ、天皇のために死ぬことは美しいことだ.

「国のためには財を失ふのみならず、一命(いちめい)を抛て(ほうりて:投げ出して)惜しむ(おしむ)に足らず(たらず)」
(1873年「学問のすすめ」第三編 全集第3巻43ページ~)


(そして、諭吉を含む一部の者が大金持ちになるのです)

日本政府と国民は、この教えを忠実に守り、50年後(1931年)対中国侵略15年戦争に突き進み、太平洋戦争を経て、2009年の現在、諭吉を最高額紙幣の肖像として、毎日拝んでいます.

このように、明治以来「ダマシのシステム」はつづいています.
しかし、そのシステムも21世紀には変えられることでしょう!

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