2009年4月3日金曜日

諭吉は、それを知らなかった!



NHK その時歴史が動いた 3月4日  経済危機、世界を揺るがす  〜1929年「暗黒の木曜日」はなぜ起きたのか〜
(再放送)

カジノ資本主義の第1回目の破綻、1929年の恐慌を扱いました.
  • 「人に『もうけたい』という欲望があるかぎり、恐慌はまた起きる!」 これが番組の結論でした.
    2009年、それが証明されています.
  • このことは、実は福沢諭吉や明治維新(1868年)より前に、すでに解明されていました.(資本論)[注]
  • このとき、「カジノ」で大もうけしたのは、第35代大統領のジョン・F・ケネディの父親でした(ジョセフ・パトリック・“ジョー”・ケネディ). 第35代大統領は、「カジノ資本主義」の息子でもあったのです.
  • オバマ大統領は、「カジノ資本主義」の直接の子孫ではなく、エイブラハム・リンカーンの息子として、歴史に現れました.彼の政治が史上第2回の「大恐慌」を克服できるかどうかは、これからの問題です.
おそらく、いくつかの曲折を経て、「利潤第一主義」である資本主義が修正されてゆくことになるでしょう.

そのときには、ドルや円は、石の貨幣とおなじように博物館の展示品になっているかもしれません.

[注]
諭吉は「資本論」を読んだことはなく、彼の資本主義の理解は、蒸気機関による生産の仕組みと英国もフランスも、人の土地を奪っている! 英国のインド支配、欧米の清国侵略の実態などでした.

彼の結論は、「日本は、インドや清国のようになるのではなく、英国や欧米のようになること」でした.

日本の歴史に関する彼の貢献は、以下のとおりです.

福沢諭吉の遺産
  • 「封建主義の閉鎖性」を正しく批判し、目を外に向けた.
  • オランダ語ついで英語を学び、西欧の社会・文化・技術を日本に伝えた.
福沢諭吉の負の遺産
  • 自分を愛国者と考え「日清・日露」など日本の侵略戦争を「国富」の源泉だと考えた
  • それを「教育(慶応義塾)」「新聞(時事新報)」で広く教育・宣伝した.(諭吉は、「自分は『暗に政府のお師匠様』であった」といっていた(「全集」第20巻414頁).
  • 現在も高額紙幣に顔を残し、タモガミ氏など「侵略賛美思想主義者」たちをはげまし、政治をゆがめ、日本のアジアでの孤立化を助けている